こんにちは。 ひょうたんやまヒロ歯科副院長の松倉 徳明です。 皆さん!今日も快晴ですよ〜。 こんな日はお出かけですね! 明日は少し天気が崩れるようなので、今日中にしっかり遊び溜めておいて下さい。 私はこの土・日はヒロ歯科に出勤していますので、皆さん歯のことでお困りの時は是非 072-968-8148までご連絡下さい。
私の木曜日のブログで歯科検診について書かせて頂きました。
その中で少し触れましたが、私は年に数回要請があり市の市民センターなどで検診をすることがあります。 成人ではなく、1歳半と3歳半の検診です。
毎回50〜100人程度のお子様が来られます。 前回も少し触れましたが、虫歯があるお子様から、全く無いお子様まで様々いらっしゃいます。
その中で虫歯になるかならないかは、やはり親御さんの仕上げ磨きとお子様と一緒に歯にどう関わるかが非常に大事になるのではないかと思います。 非常に熱心な方は、母子手帳に検診の内容を細かくメモして、フロッシングを必ず食後に行う方もいらっしゃいました。
あと検診の際に非常に多くの質問を受けることとしては、①ゆびしゃぶりのこと ②乳離れと虫歯の関係 この2点です。
①指しゃぶりについては、以前に院長が書いたものをまとめます。
「指しゃぶりはいつまでにやめればいいの?」
指しゃぶりは、3歳〜就学前:母子分離が出来ると自然と指しゃぶりは現象する。5歳を過ぎると指しゃぶりはほぼなくなる。
と以前に説明させて頂きました。
6歳になってもまれに指しゃぶりを続けている子がいるので、特別な対応をしない限りは消失することは少ない。
ここで復習として、指しゃぶりをある程度で止めなければ歯にどうゆう影響が出るか写真を使って説明いたします。
•上顎前突

上顎前突とは前の歯が前に出てしまいます。 これは指が入っている事によって上の前歯が押し出されてしまい舌の歯は指で押され中に入ってしまいます。
•開咬

そして指が入る事によって前歯の間にスペースができることを開咬といいます。 このようになってしまうと舌が前歯のスペースに入ってしまう癖がついてしまったり唇が閉じにくくなってしまう、発音がしにくくなってしまう。というような症状が出てしまいます。
では指しゃぶりはどのように対応していけばいいんでしょうか?
指しゃぶりの対応についてはいろいろな見解があります。 このとき歯科医と小児科医の間で見解に多少のが違いがあります。
小児科医:指しゃぶりは生理的な人間の行為であるので、子供の生活環境、心理状態を重視して無理にやめさせないほうがいいという意見が多い。
歯科医:指しゃぶりは、噛み合わせや歯並びに影響とともに、発音や嚥下(物を飲み込むこと)、口元の変形(前歯が前に出る事による顔貌の変化)、顎の発育にも影響が出てくるため4~5歳を 過ぎた指しゃぶりについては指導しやめさせたほうがいいという意見が多い。
このように見る見地が違うととる方針が全く違います。
また臨床心理士による見解は、指しゃぶりは生理的なものとしながら、4~5歳になっても持続している場合は背景に親子関係の問題や、遊ぶ時間が少ない、退屈しているなどの家庭環境の影響がある為、子供の心理面からの問題行動の1つであるととらえる意見が多いようです。
以上をふまえるとひょうたんやまヒロ歯科の見解を言いますと、
生後12ヶ月までの指しゃぶりは乳児の発育過程における生理的な行為なのでそのまま経過を見る。
1~2歳 昼間の指しゃぶりは減少し、退屈なときや、眠い時に現れるのであまり神経質にならずに見守る。
3歳〜就学前 この時期になると子供同士が遊ぶようになり、社会性が発達してくるので指しゃぶりは自然と減少してくるはずだが、それでも頻繁に行っているようなら受診してもらい対応していく。
小学校入学時 この時期になればほとんど指しゃぶりはなくなっているはずだが、それでもやめられない子は歯科医、小児科医、臨床心理士による連携が必要となってくる。
最後に皆さんが出来る事として まずは、3歳ごろまでは指しゃぶりは特に神経質に禁止する事はないことを理解しておいて下さい。そしてお子さんの生活リズムを整えて、外遊びや、運動をさせてエネルギーを発散させたり、手や口を使う機会を増やしてあげて下さい。またスキンシップを増やす為に、お子さんが寝付くまでの間、手を握ったり、絵本を読んであげる等お子さんが安心出来る環境を作って上げて下さい。
親の愛情を感じる事が、指しゃぶりの特効薬ではないでしょうか?
是非、試してみて下さい。
次回は②の乳離と虫歯の関係について書きたいと思います。