皆さん、こんにちは。
東大阪の近鉄瓢箪山(ひょうたんやま)駅降りて10歩にあるひょうたんやまヒロ歯科院長の松倉 裕規です。
前回破折ファイルというものについて書きました。残念ながら根管治療中に器具が破折してしまうことがあるということ。そして破折したにも関わらず破折していないかのように治療を終了してしまう方が残念ながらいるということです。
ではこの器具が破折してはなぜいけないのでしょうか?
実はこの答えは今までにこのブログでも何度も書かせていただいたラバーダムというものになるんです。
ラバーダムとは根管治療中に根管の中に細菌が入っていかないようにするための道具でした。
答えを書いてしまうと器具が破折することはあっても感染がなければ問題なし!
すなわちラバーダムをかけていて器具が折れてしまったのかかけてなくて折れてしまったのかで全く違うということです。
もちろん折れてしまっても取れればベストです。ただかなり根管が曲がっているとかで取れない場合もあります。その場合はラバーダムをしていれば無理に取りに行かずにその上までを極力細菌の量を減らし病変ができないかを経過観察すれば大丈夫です。
ただしラバーダムをせずに器具が折れてしまった場合は極力取りに行くほうがいいと思います。
折れてしまった器具が細菌が繁殖する足場になってしまうからです。イメージからいうと海の中の岩礁のような感じです。

次回は破折ファイルが取れない場合にどのようにするかを書いていきたいと思います。