仕上げ磨きは何歳まで?やり方やオススメ歯ブラシ

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子どもの仕上げ磨きは何歳まで?

子どもの仕上げ磨きは何歳まで?

子どもが一人で歯ブラシを持て、歯磨きができるようになってからも、仕上げ磨きは必要です。そして一般に、永久歯が生え揃う12歳くらいまでは続けてあげる方が良いと言われています。
これは、乳歯が虫歯になりやすいこと、生え替わりの時期も磨き方が難しいことが主な理由となります。またこの時期には、方法さえ覚えれば、ほぼ大人と変わらない質の高い歯磨きができることから、12歳というのが1つの基準となっています。
「小学校高学年の子どもが仕上げ磨きをさせてくれるのかしら?」とお思いになるかもしれませんが、小さな頃から仕上げ磨きが習慣化していれば、必要なこととして理解してもらえます。お子様の「やる気」を出す方法などについてもアドバイスいたしますので、どうぞお気軽に当院にご相談ください。

子どもの歯磨きのポイント

仕上げ磨きは、スクラビング法で行います

  • 歯ブラシを1~2mmの幅で、小刻みに動かします
  • 歯の表面は、歯ブラシを垂直にあてて磨きます
  • 歯の裏側は、歯ブラシを傾けて差し込み磨きます
  • 前歯の裏側は、歯ブラシを立てて、持ち手に近い側の角で磨きます
  • 歯と歯茎の境目は、歯ブラシを斜め45°で当てて、特に優しく磨きます
  • 歯茎にヘッドが当たって痛がるという場合には、ガーゼで歯茎をカバーします。また、ヘッドの小さい歯ブラシを選びましょう

親が仕上げ磨きをする方法

仕上げ磨きの方法について、1~2歳、2歳以降に分けてご説明します。

1~2歳のお子様

1~2歳のお子様

1~2歳の場合は、ガーゼまたは歯ブラシを使った歯磨きを行います。ガーゼ磨きでは、ぬるま湯で濡らした清潔なガーゼを人差し指に巻き、歯を磨いていきます。
歯ブラシを嫌がらないようでしたら、いつ歯ブラシに移行しても構いません。
どちらの方法を選択しても、特に前歯に虫歯ができやすい時期ですので、注意して丁寧に磨いてあげてください。

2歳~のお子様

2歳~のお子様

2歳を過ぎると、乳臼歯が生えてきます。遅くともこの時期には、歯ブラシを使えるようにしておきましょう。
乳臼歯は、歯茎に一部を覆われていたり、汚れが溜まりやすい溝があるため、虫歯リスクが高くなります。歯ブラシで溝の汚れをかき出すようにして、丁寧に磨いてあげてください。

仕上げ磨きをする時のポイント

仕上げ磨きのコツ

仕上げ磨きは、スクラビング法がおすすめです。歯ブラシを1~2mmの幅で、小刻みに動かして、1本ずつ磨いていくイメージです。
歯の表面には歯ブラシを垂直に当て、歯の裏側は歯ブラシを傾けて磨きます。歯と歯茎の境目は、歯ブラシを斜めに当てて、特に力加減に注意して磨いてあげてください。

とくに注意すべき歯

1~2歳のあいだは前歯、乳臼歯が生えてからはその溝の虫歯リスクが高くなります。
すべての歯を丁寧に磨くのが理想ですが、これらの歯を優先的に磨いてあげるようにしてください。

フロスは取っ手付きY字

乳歯列期にも歯と歯の間にはものが詰まりやすいです。ですので、お子様の場合もフロスをしてあげて下さい。
取っ手つきの、Y字型のフロスの使用をおすすめします。
歯茎を傷つけないよう歯間の一番奥まで差し込み、片側の歯に軽く押し付けるようにして、汚れをかき出します。
何度かかき出せば、今度は反対側の歯に軽く押し付け、同じことをします。

仕上げ磨きのタイミング

仕上げ磨きは、毎食後行うのが基本です。幼稚園や学校に行くようになって朝の仕上げ磨きが難しくなった場合も、夕食後・就寝前の仕上げ磨きは続けるようにしてください。
小学校中学年・高学年になって嫌がる場合には、「1日おき」「〇曜日と〇曜日だけ」といった約束をすることで続けやすくなります。

仕上げ磨きの姿勢

仕上げ磨きの際には、子どもを寝かせて磨いてあげてください。泣いて暴れるようであればお子様の腕を親御様の足で挟んで磨いてあげて下さい。
利き手はもちろん歯ブラシを持っていますが、反対側の手の使い方も仕上げ磨きでは重要になります。唇をめくったり、口を広げたり、あるいはスキンシップに使ったりと、さまざまな工夫ができます。

子ども年齢に合った歯ブラシの選び方

年齢ごとの歯ブラシ、仕上げ磨き用の歯ブラシの選び方をご紹介します。

年代・用途 歯ブラシの選び方 アドバイス
0~2歳 ヘッドの小さいもの、毛のやわらかいものを選ぶのが基本です。 自分で磨く用の歯ブラシを持てる場合は、持ち手の太い歯ブラシを使わせることをおすすめします。万が一に備えた、持ち手の曲がる物なども売られています。
3~5歳 注意していても歯ブラシをくわえて移動してしまうことがあるため、持ち手の曲がる歯ブラシがおすすめです。ヘッドの大きさ、毛の硬さは「ふつう」にします。 毛先が開いたら、歯ブラシを交換するようにしてください。少なくとも、1カ月に1回は交換が必要です。
6~12歳 奥歯までしっかり磨けるよう、ヘッドの小さなものを選びます。毛の硬さは引き続き「ふつう」を使用します。 引き続き、歯ブラシの毛先の開きに注意してください。また10歳前後で、お子さまによっては自分でフロスも使えるようになります。
仕上げ磨き用 奥歯まで磨けるよう、ストレートタイプの、ヘッドの小さなものを使用します。
毛の硬さは、しっかり磨けるよう、「ふつう」がおすすめです。
「子どもが自分で使う歯ブラシ」と、「親が使う仕上げ磨き用の歯ブラシ」は分けてください。

イヤイヤ期で子供が仕上げ磨きを嫌がったり大泣きする場合

1~2歳くらいに見られる「イヤイヤ期」には、大人が何を言っても「イヤ!」と拒否反応を示すことがあります。また子どもも大人と同じように、気分の良い時、なんだかイライラする時、落ち込んでいる時などもあります。
何度か声をかけてもひどく嫌がるという場合には、親御様の足でお子様の手を挟んで磨いてあげて下さい。
また、スキンシップをしながら遊びの一環として仕上げ磨きに移行したり、オモチャを持たせると、機嫌良く受け入れてくれるということもあります。
また、仕上げ磨きを頑張った後には、しっかりと褒めてあげましょう。

仕上げ磨きは工夫して楽しく行いましょう

仕上げ磨きは工夫して楽しく行いましょう

赤ちゃんの頃に「仕上げ磨きは楽しいもの」というイメージを持てば、その後自分で歯を磨いたり、仕上げ磨きをしてもらうことに抵抗を持たず、当たり前に取り組んでくれる可能性が高くなります。
子育てでは歯磨き以外にもさまざまなことで気を使いますが、将来的なお口の健康を守るためにも、楽しいイメージを持ってもらえるよう工夫をしていきましょう。歯科医院でも、その工夫についてのアドバイス、歯磨きでは除去できない歯石のクリーニング、フッ素塗布などの予防が受けられます。
お子様の歯磨き・お口の健康のことは、ひょうたんやまヒロ歯科にお気軽にご相談ください。